115
物質が物質として実在であるという誤った考えに今尚しがみついたまま地上より(霊界に)移ってしまった人々が多い。この累世にわたる感覚信仰が多くの非常に敬虔かつ高尚な魂たちの進歩をおくらしてきたのである。彼らは今尚物質感覚の中に生きている。それは彼らにとっては依然として実在ということになっているからである。
116
よくよく銘記するがよい、
あなたたちの目に見えるものは実在ではないのである。
それは裡なる或物の反映にすぎない。
表面に見えるものは変化し、過ぎ去り、やがては無の中へと融け去る。
しかし本物は存続する。
117
物質を実在と見てはならぬ。
それは見えざるものの効果にすぎない。
物質が堅固である、或いは実在であるという考えを以て内界(霊界)へやってきている人々が多い。
118
高尚な魂たちは信仰を持ってはいるが、自我の中に寝入っていて目覚めず、神我の力と神我生活の無礙、自在さを悟らない。これらの魂たちは、その制約された信仰と物の本性に対する理解の欠除のために妨害されている。
119
このことが、かれらの前途に備えられているもろもろのより高き体験へと(神我)を開顕現することを妨げている。
120
(万物の)唯一の実質は神である。すべては神の心の中にあり、すべては神の創造物である。目に見えるものは神の御考えの反映にすぎず、本物はすべて神の永遠なる実在の中に久遠、永恒に根差しているのである。
心身の神癒