第十二話
114
世に対する父のお考えはまさしく完全そのものである。神のみ霊が神我としてあなたたちの中に個別化しているからには、神我が栄光の中に君臨する。この栄光の中に父は神我を創造し給うたのである。
115
物質が物質として実在であるという誤った考えに今尚しがみついたまま地上より(霊界に)移ってしまった人々が多い。
この累世にわたる感覚信仰が多くの非常に敬虔かつ高尚な魂たちの進歩をおくらしてきたのである。
彼らは今尚物質感覚の中に生きている。それは彼らにとっては依然として実在といことになっているからである。
116
よくよく銘記するがよい。あなたたちの目に見えるものは実在ではないのである。
それは裡なる或物の反映にすぎない。表面に見えるものは変化し、過ぎ去り、やがては無の中へと融け去る。
しかし本物は存続する。
117
物質を実在と見てはならぬ。それは見えざるものの効果にすぎない。
物質が堅固である、成いは実在であるいう考えを以て内界(霊界)へやってきている人々が多い。
118
高尚な魂たちは信仰を持ってはいるが、
偽我の中に寝入っていて目覚めず、神我生活の無礙、自在さを悟らない。
これらの魂たちは、その制約された信仰と物の本性に対する理解の欠徐のために妨害されている。
119
このことが、彼らの前途に備えられているもろもろのより高き体験へと(神我)を開顕することを妨げている。
心身の神癒
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