キリストは汝の裡なる生命なり
1
神我の及ぶ処、それは広大である。それは遠く又近くに及ぶ。偏在するからであるいずちにある、父なる神のいます処わたしも又そこにいる。いずこにあるわたしのいる処、父なる神常にわたしとともにおわします。
2
全能なる神のみがおわします、それが全てである。存在するものにして神によざるものなく、又、その子、神我を経ざるものはない。これこそが大いなる真理である。
3
世界の平和は神我の中に宿っており、すべての人々の魂が神我なる生命に気づき、父なる神の愛と美と力と智と強さとを顕現することを待っている。
4
父なる神のみが生き給い、しかも神は愛であり、智であり、平和であり、唯一無二の実在であるというこの真理を認識し、把握することによって、それが自然と発露してそれ自身を顕現していくようにしさえするならば、あなたたち全員の裡には常に平安と霊とが変わることなく存在しつづけるであろう。
5
神我の力は、先ずそれに気づき、次にそのことを完全に把握し、静寂の時間を割いてその間に主たる汝の神の臨在を一層自覚するようになることによって、涵養される。
6
真理の把握とは、久遠の神が今、此処に実存し給うことを知ることである。
『父なる神とわたしとは一つである』。
父なる神はわたしより偉(すぐ)れて大きい、しかしわれわれは共に一体として働くのである。
父なる神なくしてのわたしは何事をも為しえないが、父なる神と偕であれば、神の為し給うみ業はすべてわたしもそれを為すことができる。
われわれは一体であるからである。
7
認識が先ず第一である。次に十分に把握をし、静寂の時間(複数)を置くようにすれば、わたしの力〔普遍なる神我の力〕があなたたち自身の意識の中で発達して行く。
しかし意識は実は只ひとつあるのみであって、それが全宇宙にわたって具象化しつつあるのである。
それが大生命自身の裡なる意識である。大生命がすべての形体(かたち)あるものを創造(つく)り給い、その形体の中に大生命がその栄光を意識的に顕現しうるようにし給うたのである。
8
大生命が大生命自身の意識の中に自己顕現することができるように人間の魂と体とを創造(つく)り給うたのである。
このことを真に了得した時、あなたたちは神我(キリスト)の力を自分自身の生活の中に発動するようになる。
9
あなたたちは物質生活、商取引の生活から抜け出て、暫しのあいだ神の国に休らわねばならぬ。そして、常にあなたたちの生活の中に顕現しようとして待機している真の大生命と神我(キリスト)の力とを自分が着実に成長させかつ展開させつつあることを知るがよい。
10
神我(キリスト)がその儘顕現(ままあらわ)れ出ているという態度を持ち続け、その事が自分にとって意味するところのものをよく考え、ジッと沈黙したままで待つがよい。こういう生き方によって着実な成長が得られるのである。
心身の神癒
第三話1~10
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備考、
奇跡の御言葉。
蒼氓。
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