真理との邂逅 高級霊のメッセージ   

 「わたしは生命である」神の生命がわたしの中で生き給うが故にわたしは生きている。生命は神であり神は生命である。 心身の神癒 第6話6 *****あらゆることのうち最も重大なのは、神のみが生きてい給うのであり、その神が今の今御自身を顕現しつつあるのを認めることである。私の中に常に留まっておられるのは父であり、父が父御自身の業をしていらっしゃるのである。この事も又あなたたちは悟らなければならない。心身の神癒 第9話3

苦しみ・困難に遭遇することは、地上人の宿命

1)苦しみ・困難に遭遇することは、地上人の宿命

どのような地上人も必ず苦しみを持っている

何の問題もなく外見上は幸せそのものに見える人も、内面には何らかの悩みや苦しみを持っています。どのような人間も必ず、その人なりの問題を抱え、苦しみを味わっているのです。

「痛みも苦しみもない人生、辛苦も悲哀もない人生、常に日向を歩き、日陰というものがない人生を送る人は、地上には一人もいません。少なくとも私は、そういう人を知りません。」

「いかなる人間にもかならず試練と困難、すなわち人生の悩みが訪れます。いつも日向ばかりを歩いて陰を知らないという人は一人もいません。」

「金持ちをうらやましがり、金持ちの生活には悩みがないかのように考えます。金持ちには金持ちとしての悩みがあることを知らないからです。神の摂理は財産が多いか少ないかでごまかされるものではありません。」

地球上で生活している人間の中に、苦しみから解放されている者はいません。それは神がこの地球(地上世界)を、苦しみを体験する場所として造られたからです。人間の「霊的成長」を促すための厳しい訓練場所として用意されたのです。

地球人類は長い間、どうしたら苦しみから解放されるようになるのか、その答えを探し求めてきました。2600年前に地上に誕生したシャカは、まさにそうした人間の代表でした。今、地球人類は“スピリチュアリズム”を通して、その疑問に対する明確な答えを手にすることになりました。

苦しみの意味を知ることは、スピリチュアリズムを正しく理解すること

「地球人類として生まれた以上、苦しみから完全に逃れることはできない」――驚くようなこの単純明快な言葉に、すべての地球人類に共通する真実が示されています。苦難との遭遇は私たち地上人にとっての宿命であり、それから逃れることは決してできません。つまり私たちは――「苦しみや困難のない人生を安易に期待してはならない」ということです。もし、苦しみのないことを願って霊的人生を歩むとするなら、必ず大きな絶望を味わうことになります。地上人として物質世界で生きる以上、これからもさまざまな苦難に遭遇することは覚悟しておかなければなりません。

地上人生における苦しみの意味を知ることは、スピリチュアリズムを正しく理解することであり、同時に「神の摂理」について知ることです。苦しみや困難から闇雲に逃れようとすることは、スピリチュアリズムの教えから外れることなのです。

スピリチュアリズムの「霊的真理」は、苦しみ・困難を避けるためではなく、これに正しく立ち向かうためにある

大半の人々が宗教に求めるものは、日常生活で遭遇する苦しみや困難を取り除き、幸せを手に入れることです。宗教も一般の人々も、苦しみを人生における“最大の敵”と見なしてきました。この敵を取り除かないかぎり、人間は幸福になれないと考えてきました。

しかしスピリチュアリズムは、全く違った見方をします。苦しみは人間にとっての敵であるどころか、霊的成長を促してくれる“大切な友”であるとしています。苦しみや困難は、正しく対処すれば人間の魂を大きく成長させてくれる、ありがたいものと考えるのです。

スピリチュアリズムは、人々から苦しみや困難を取り除こうとするものではありません。必ず遭遇することになる苦しみや困難に、どのように対処すべきかを教えるものなのです。スピリチュアリズムは、他の宗教のように苦しみを敵視するのではなく、苦しみに正しく対処することを主張します。苦難に堂々と立ち向かい、それを克服する方向性を示しているのです。

もしも私の説く真理を聞くことによって楽な人生を送れるようになったとしたら、それは私が神から授かった使命に背いたことになります。私どもは人生の悩みや苦しみを避けて通る方法をお教えしているのではありません。それに敢然と立ち向かい、それを克服し、そしていっそう力強い人間となってくださることが私どもの真の目的なのです。」

霊界に行くと、苦しみ・困難の意味が地上とは正反対になる

霊界には、私たちが体験するような地上的な苦しみは全くありません。死んで霊界に行けば、今地上で抱えている大半の苦しみはなくなります。宿命的に苦しみがともなう地上世界と比べ、霊界はまさに天国のような所です。霊界入りした当初は誰もが、地上の苦しみから解放されたことを心の底から喜びます。

しかし霊界での生活に慣れてくると徐々に、地上人生における苦しみの重要性が分かるようになります。霊界で生活を送るうちに「霊的視野」が開かれ、誰もが地上での苦しみの体験の意味と価値を、実感を持って理解するようになります。地上時代には必死になって避けようとしてきた苦しみが、実は自分自身の「霊的成長」にとって不可欠なものであったことに気がつくようになるのです。

そしてある者は「カルマ清算」とさらなる「霊的成長」のために、あえて苦しみの体験を求めて地上への再生を願い出るようになります。霊界人からすれば、苦しみや困難があればこそ、地上人生には価値があると言えるのです。もし地上人生に苦しみがないとするなら、わざわざそこに生まれる必要はないということになります。

地上人生に苦しみは付きものです。物質世界ならではの苦しみが体験できるからこそ地上人生には意義があり、価値があるのです。地上で生活している間はなかなか実感を持って理解することはできませんが、死後には、地上で味わった苦しみを心の底からありがたいものと思えるようになるのです。

「そのうちあなたも、地上人生を明確な視野のもとに見つめ直す時がまいります。その時、苦難こそ最も大切な教訓を教えてくれていること、もしもあの時あれだけ苦しまなかったら、悟りは得られなかったであろうことを、しみじみと実感なさいます。

 

 

 

     シルバーバーチの霊訓 地上人類への最高の福音』p.48

   

  youtu.be

 

 

   

  youtu.be