Q、 人間1人1人に守護霊がついているそうですが・・・。
シルバー・バーチ 母体における瞬間から、あるいはそれ以前から、その人間を守護する任に当たる霊がつきます。そしてその人間の死の瞬間まで、与えられた義務と責任の遂行に最善を尽くします。守護霊の存在を自覚する人間とそうでない人間とでは、生き方が大いに違ってきます。自覚している人間であれば、守護霊の方も援助しやすくなります。守護霊は決まって1人ですが、その援助に当る霊的存在たちも何人かおります。
自動的に作動する「因果応報の法則」
Q、 私たちが地上で犯す罪や過ちは、必ず地上生活において報いを受けるのでしょうか?
シルバー・バーチ
その場合もありますが、そうでない場合もあります。
つまりそれは因果応報、因果律ということですが、必ずしも地上での生活の間に成就されるとは限りません。
しかしつくられた原因には必ず結果が伴うので、それは必ず成就されます。そこに時間的なずれが見られるのは、その出来事の性質によっては適切な状況が必要になってくるからです。
しかしその作用には情状酌量といったお情けの入る余地はなく、ほとんど機械的に作動します。自分の行為は自らの霊に記録されてそれなりの結果を生み出すので、それだけ苦しむことになります。
そこにはさまざまな事情が絡んでおり、そうした複雑な構造の中で行なわれる因果律ですが、因果律の根本的目的が霊性の進化にあることだけは確かなことです。
神の法ともいうべき「宇宙の法則」が支配していないところは、この宇宙のどこを探しても存在しません。
それはあなた方人間の人智の及ばないところまでも、完全にその法則が支配しているのです。
大自然の法則は完璧です。
私たちはただその働きを知っているに過ぎません。
原因があれば結果があり、その結果が新しい原因となってまた次の結果を生み出していくという法則です。
その間には何者も介入することを許されず、偶然もなければ、運不運もありません。
ただ法則があるだけなのです。
『古代霊は語る』シルバー・バーチの霊訓 近藤千雄訳編 潮文社