神のみが、従って主のみが生命それ自身であり、天使と人間とは生命を受容する器であるため主は愛それ自身である。
5.しかし、これが理解されるためには、主は愛の本質そのもにおける愛、すなわち、神的愛であるゆえ、天界の天使達の前には太陽として現れ、その太陽からは熱と光が発し、そこから発する熱は、その本質においては愛であり、そこから発する光はその本質において知恵であり、そして天使はその霊的な熱とその光とを受ける器となるに応じて、愛と知恵となり、
その愛と知恵とはかれら自身から発するものでなく、主から発するものであることを我々は進んで知らなくてはならない。
その霊的な熱とその霊的な光とは天使に流れ行って、これに感動をあたえるのみでなく、人間にもまた、丁度人間がそれを受ける器となるに応じて、流れ行って、これに感動を与え、かれらは主にたいするその愛と隣人に対する愛の度に比例して受容する器となるのである。・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6.それ故人間は生命でなく、生命を受容する器であるゆえ、父による人間の懐妊ではなくて、生命を受けることのできる最初の且つ最も純粋な形の懐妊にすぎず、この子宮内の核または出発点のようなものに、生命を受けるに適した形の原質とが、その秩序と度に従って順次附加されて行くのである。
神の愛に関わる天使の知恵
第一部
3~4ページ
**********************************************************************************************
参考、