死 (あなたは死後も生き続ける)
(生命は本質が霊的なものであるが故に永遠である)
すでに地上にもたらされている証拠を理性的に判断なされば、生命は本質が霊的なものであるが故に、肉体に死が訪れても決して滅びることはありえないことを得心なさるはずです。
物質はただの殻に過ぎません。
霊こそ実在です。物質は霊が活力を与えているから存在しているに過ぎません。
その生命源である霊が引っ込めば、物質は瓦解してチリに戻ります。
が、
真の自我である霊は滅びません。
霊は永遠です。
死ぬということはありえないのです。
死は霊の第二の誕生です。
第一の誕生は地上へ生をうけて肉体を通して表現しはじめた時です。
第二の誕生はその肉体に別れを告げて霊界へおもむき、無限の進化へ向けての永遠の道を途切れることなく歩み始めた時です。
あなたは死のうにも死ねないのです。
生命に死はないのです。
不滅の個霊としてのあなたは肉体の死後も生き続け、あなたという個的存在を構成しているものはすべて存続するという事実を立証するだけの証拠は、すでに揃っております。
死後も立派に意識があり、自覚があり、記憶があり、理性を働かせ愛を表現するカがそなわっています。
愛は神性の一つなのです。
愛はその最高の形においては神々しさを帯びたものとなります。
そして生命と同じく、不滅です。
私たち霊団の者はなぜこの地上へ戻ってくるのでしょう?
数々の心痛と難題と苦悶と災難と逆境の渦巻く地上世界へ永遠に別れを告げることは、いとも簡単なことです。
しかし、私たちには地上人類への愛があります。
そして又、それに劣らぬ愛の絆によってあなた方と結ばれている霊(地上的血縁でつながっている霊や類魂)も存在します。
教会で行われる婚礼では、「死が二人を別つまで」という言い方をしますが、もしも二人が霊的に結ばれていなければ、死が訪れる前から二人は別れております。
そこに愛があれば、二人を別れさせるものは何一つありません。
愛は宇宙における強力なエネルギーの一つです。
ひたすら人類のためと思って働いている霊界の高級霊を動かしているのも愛なのです。
私たちは自分自身のことは何一つ求めません。
崇拝していただこうとは思いません。
敬っていただこうとも思いません。
もしも私たちが何かのお役に立てば、そのことを大霊に感謝していただき、
ご自身が恩恵を受けたその恩返しに同胞へ恩恵を施してあげてくだされば、
それでいいのです。
サイキック・プレス編『シルバーバーチは語る』 ハート出版