あなたは幼児のときから一生の終わりまでのすべての記憶をやはり保持しています。この記憶は霊的生活に入ってゆくと次第に消えてゆきますが、新しくこの世界と結び付き始めるときには重要なものです。
あなたの記憶は、心の同じ者同士がまとまって生活するときの基礎となるものです。それに、あなたがかって知り、経験したことのすべてを、死が一瞬のうちに拭い去ってしまうのでは、いかにもむごすぎます。
あなたの記憶によって、一つの生命から次の生命に本質的な橋渡しができ、またあなたの人生での責任から逃れられないようにもなっているのです。
もちろん、あなたの記憶は、特に子供の頃の記憶は完全に確実なものではありません。
しかしこれは自然的な記憶、すなわち「外部の記憶」です。
あなたはまた、スウェーデンボルグによって
「外部の記憶をはるかに凌駕している」と述べられている
「内部の記憶」も持っています。
ここに、あなたの生命のすべてのものーーーあらゆるあなたの言葉/思考・行動ーーーがそっくりそのまま記されています。
これがあなたの「生命の書」であって、それはーーー他界で開かれ、それに従って(あなたが)裁かれる。
人はほとんどこのことを信じることができないが、まったく本当のことである。
その人にとって明確でなかった目的であっても、またその人の考えたことも、すべてのものが、その人の話し行なったあらゆるものと一緒になって、最も些細なことまでもその書の中にあり、
そして主が許されるときにはいつでも、天使たちの前で白日に下に晒されるかのようにその書の内容が明らかにされる。
このことは何度も私に示され、
少しの疑いも残らないほど多くの経験で立証されている。
第3章ーーー死んだら何がおこるのでしょうか?63p
備考、
「生命の書」 外部の記憶、内部の記憶、すべて記録されております。
「生命の書が開かれ、死んだ者は全てその業によって審かれた」(黙示録20・13)
蒼氓。
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