スウェーデンボルグは,以下のように言っています。
「もし人間が,『あらゆる善は神から生じ,あらゆる悪は地獄から生じている』という事実を信じれば,善を自分の手柄にすることも,悪に誘惑されることもなくなるでしょう。
また,自分が考えたり行ったりする善の中に神を見るでしょうし,自分の中に流れ込んで来る悪はすべて地獄に追い返すでしょう。
なのに人間は天界や地獄から流れ込んで来るものなどないと思いこんでいるため,考えたり欲したりするものはすべて自ら考えたり欲したりしたものだと思い,流れ込んできた悪に染まったり,流れ込んできた善を自分の手柄にしたりするのです。」
(本書124頁)
人の役に立てたと思うとき,それが自分の手柄だと自惚れてしまうことがありますが,それは要注意ですね、 人の役に立とうと努力するとき,その背後には霊界からの援助があるはずで,その努力が実ったのであれば,自分の努力や能力の結果ではなく,
霊界からの援助があったおかげだと思います。
参考
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あなた方の味方として大変な数の霊が差し向けられております。
その中にはあなた方のよく知っている人々もいます。血縁でつながっている人もいれば、あなた方への愛の念から馳せ参じている人もいます。
(中略)それ以外にあなた方とは何の縁もゆかりもない人々で、自分の存在を知ってもらいたいとも功績を認めてもらいたいとも思わず、
ただひたすら自分を役立てたいというサービスの精神から参加している人が無数にいることを忘れないでください。
『シルバーバーチは語る』p.41
地上の一人の人間が他の一人の人間に救いの手を差し延べようとする時、
その背後には数多くの霊が群がってそれを援助し、その気高い心を何倍にもふくらませようと努めます。
善行の努力が無駄にされることは絶対にありません。奉仕の精神も決して無駄に終わることはありません。
『シルバーバーチは語る』p.56
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