人生の帰趣0113
宇宙の目的
宇宙に目的ありと見るは宇宙の能力即ち働きの結果は必ず終局の目的に至ると云ふので大霊の力用から人格的の仏を出現して心霊界の太陽とし、斯く大霊には不可思議の力用ありて、人格的の仏として人類を摂して終局目的の霊界に帰趣せしむるを云ふ。
此は大霊の力に基く。 又被救者の方から云ふも大霊目的と言ふ力は恰も天の太陽の光を以て地上の動物植物を化育する如くに、
如来は心霊界の太陽として、人類の心霊を霊化して罪悪深重の凡夫を救霊して光明の生活に入らしめ、煩悩の罪悪を化して霊的に為し給ふ働きである。
浄土敎の如く弥陀の本願力、一切の人類を光明中に摂して、斯心光に触るる者は正定聚の位に入りて光明生活に為らしめ給ふと云ふ如きは大霊の目的を顕はす処の宗敎である。
右の二敎は前のは
自己の霊性開発すれば、大霊と合致する故に、大霊と自己と一体であると悟つたので、後のは衆生は罪悪生死の凡夫であるが如来の大願霊力の光に霊化するときは凡夫の煩悩も化して霊態と為りて自ら心の内容が如来と同化すると云ふのである。
故に宇宙の法則と力能とが衆生の心を開き仏に化する力用である。
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備考、
帰趣=帰着すること。ゆきつくところ。帰趣。
共鳴しています。
作。 山崎弁栄聖者。
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山崎弁栄聖者。