「博士ともあろうお方が、何ということを!博士は道を間
違えられた!」と嘆いたそうですが、そのときのことを何
かのスピリチュアルリズムの文献でこう述べています。
「当時の科学的常識を絶対と思っていた私はクルックス博
士の見解を自分で実験して本当かどうかを確かめてみよう
などという考えを抱く余裕などカケラもなかった」。
人間というのは、人のやったことは頭から嘲(あざ)笑う
だけで平気でいられるものだ。
恥ずかしい話だが、私もその一人だった、博士が写真を公
表して、霊が物質化してその姿を写真に撮らせたこと、し
かもその物質化像にも脈拍があったという報告を読んだ時
いかに尊敬申し上げている高名な物理学者とはいえ、私は声に出して笑ってしまった。
そのリシェーは、そののちに交霊会に出席し、霊界の歓迎
(驚異的現象)に圧倒され、
「神よ!私が間違っておりました!」
と叫んでしまったようです。
そして一級のスピリチュアリストの一人になって、スピリ
チュアリズムの普及に大きな貢献をされています。
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備考
ウイリアム・クルックス、1907年ノーベル化学賞受賞、19世紀最大あるいは歴史上最高の科学者(物理学者)の声も多い。
シャルル・ロベール・リシェ、(1913年ノーベル生理学賞、医学賞受賞、)
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備考、ウイリアム、クルックス、シャルル、リシェ。簡単に紹介しました。後は自分で調べてください。クルックス博士はすごく威厳のある面持です。
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当時の心霊現象は物凄かったようです。空中浮遊、エクトプラズム。
参考、 D.Dホーム。 ケイティー・キング。
近代以降、霊と交信する方法を確立、または会得した霊媒たちが世間を賑わせるようになる。彼らは霊界の存在から超常の力を借りて、この世に具現化させてみせた。 今回は、近代以前に霊の力をわがものとした「D・D・ヒューム」を紹介する。
交霊会で空中浮遊まで!
霊魂を呼び出し、超常現象を起こす霊媒能力を持つ人物はあまた存在するが、ダニエル・ダグラス・ヒュームほど多彩な人物はいないだろう。
ヒュームが初めて〝霊感〞を発揮したのは12歳のころ。なんと3日後に急死する友人の死を予言してみせたという。17歳でアメリカに渡ってからその能力に磨きをかけ、19歳で空中浮揚を身につけるまでに成長する。1852年8月のある日、ある豪商の自宅で交霊会を催したときの記録がある。ヒュームはテーブル実験、ラップ現象、物質の空中浮揚などを披露する中、突如天井近くまで浮いた。目撃者のバー氏は「ヒュームは不意に舞い上がった。私は彼の手を握っていたのだが、驚きのあまり放してしまった」と述べている。
ヒュームは生涯を通じて100回近くこの空中浮揚をしてみせ、空中を歩き、水平に飛翔もした。自分が浮揚したことを示すために天井に×印を書き残したこともあった。
さらにヒュームは、部屋に大振動や風を巻き起こし、火の玉を出現させ、天井から生き生きとした花を降らせた。蓋を閉じたままピアノ演奏をし、〝霊手〞を物質化したこともある。ヒュームがトランス状態に陥ると175センチの身長が190センチにまで伸びたともいう。
精霊の力を借りていた!
実はヒュームは、これらの超常現象にあるものを用いていた。〝精霊の力〞である。晩年のヒュームは、「自分の浮揚は、精霊たちが持ち上げてくれるからだ。そうすることで精霊たちは自らの存在を示している」と語っている。空中浮揚についても「目に見えない力が、私の腕を握りしめ、ゆっくり引き上げていくような感じ」だといい、怖いと感じたことは一度もないのだそうだ。
40年もの長期間続いたヒュームの空中浮揚の現場には、ナポレオン3世をはじめ、イギリスの有名な評論家ジョン・ラスキンなど、そうそうたるメンバーが同席した。時や場が異なる彼らの証言が、ヒュームの能力を裏付けるものとなっている。
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