人と対してこれと争い、これを恨む。これでは調和はない。調和がなければ何事もうまくいかない。調和を得るため、意志の力で相手を変えようとしても変えられるものではない。これは我の働き、自惚れ心であって、自分を強く押し出せば出すほど、相手もそれに応じて反抗し、調和はますますこわれる。
「相手が」という気持ちがある間はいけない。我の強い人は相手のことを批判し。向上心の強い人は自己を反省する。相手の言う事がシャクに障る、相手の言葉が間違っているかもしれないが、その心その言が自分にもないか。必ずある。とかく人間は自分の事は自分に判らぬもの。その心で相手から学ぼうとせよ。いま相手から教えられているのだと思う感謝の心、これが調和の初めである。
たち向かう人の心は鏡なり 己が姿を移してやみん
黒住宗忠
感謝の心が生まれる時、ゆとりが生じる。その心で人に接する時、相手も初めとは違った気持ちになって、話し合ってみようという円満な空気が生じる。こちらの心が相手に伝わって相手を変えたのである。
スピリチュアルな生き方原典
脇長生・講述 桑原啓善・筆録 でくのぼう出版
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備考、尊いお言葉、
音もなく 香もなく 常に天地は 書かざる経を 繰り返しつつ
(二宮尊徳)
この方悟ってましたね。
書かざる経は摂理の属性です。
蒼氓。
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