慈悲の心なしに人を救う仕事は出来ない
人のために生涯を捧げる使命を持つ人は、過酷な試練を体験しなければなりません。 これ以上は耐え切れないと思う、ギリギリの淵まで、追いつめられ試されなければなりません。
地上の誰からも、救いの手は差しのべてもらえないと思える、深さまで落ちてみなければなりません。
そこに至って初めて魂が目を覚まし、霊界から届けられる、豊かさと力と導きと叡智と愛を受け入れる用意が整うのです。
過酷な体験の目的は、慈悲の心を芽生えさせることです。
なぜなら、霊能力者も治療家も慈悲の心なしに、本当の意味で人を救う仕事は出来ないからです。
それしか方法はありません。
太陽がさんさんと輝き、何不自由ない生活の中で、果たして魂の開発が望めるでしょうか。
試練を経ずに、魂の崇高性が発揮できるでしょうか。
何一つ学ぶことのない人生を送って、一体どういう精神的発達が望めるでしょうか。
そのうちあなたも地上人生を振り返って、
” 厄介な問題こそ有難かったのだ。あの苦労があったからこそ、人生の目的を悟り、魂の開発の道が見出せたのだ” と思う日が来るでしょう。
人生の出来事の一つ一つに償いがあり、差し引きがきちんと行われるようになっています。
神が間違うことはありません。
過去を振り返ってみれば、霊的な道を歩む他の全ての人と同じく、あなたの人生も霊に導かれていることが分かります。
シルバーバーチ霊訓(11)