第十話
78
わたしの話している声、この智識、この真理は、あなたたち丈ではなく、あなたたちには見えないがここに出席している多くの(霊)人達も聞いている。
(9)それは別離というものが本来無いからである。実在の中には別離はないからである。
79
わたしは葡萄の木の中の樹液、人類全体はその枝である。
80
一本の木に多くの枝がついてはいるが、その枝すべての中にあ唯一つの生命である。あなたたちがいわゆる電気に関して比喩をするように、わたしも又このようにして比喩て話しをする。
81
電気は大生命が或る程度まで具体化したものである、それは至る処に存在するーーその存在しない処といってない。そのためにあなたたちはそれを抽き出して動力、光、その他多くの用途に供しているのである。
82
われわれは現在世界で為されている多くの発明をよく承知している。
人間の科学精神は媒体であって、それを通じて神の智慧が表現されつつあるのである。なぜならば、
地上の人類はあらゆることを知らなければならないからである。こうしてあなたたちは事の背後にあるものを見、かつ理解し、かくし、それ自身完全なる自己自身の神性を自覚するようになるであろう。
83
この認識に到達するとわたし即ち普遍人間(内在の神我)と、この普遍人間を通じてあらゆる人種とがお互いを理解し合うようになる。それは相互間の関係が同胞関係となるからである。
84
わたしは真実神の子である、そして又人の子である。
故に神と人との偉大なる合一が十字架に啓示されているのである。
死は決して神の子には触れなかったのである。
彼は神我(キリスト)であり、死に勝利しているからである。
85
神我(キリスト)が内において死ぬのはただみ霊において生きんがためである。
わたしは永遠に父とともに生きる者であり、わたしを信じる者また然りである。
86
父とともに生きるには死ななければならない、などと思ってはならなぬ。
なぜなら、
あなたたちは今現に父とともに、そして、又父の中において生きているのであり、父はあなたたちの中に生きているからである。
87
父はその御本性において無限であり、無限なるがためにはあらゆるものを包含していなければならない。
そうでなければ父は無限ではありえないのである。
父はあなたたちの中にも生存し、あなたたちは父の中に生存していなければならない、
さもなければあなたたちは生きることができないのである、
それは父の外には何もないからである。
父は父御自身だけで完全なのである。
88
あなたたちは父によって父の中でつくられている。そして父の中に生きている。あなたたちの内なる生命は、父の生命なる故に、久遠である。わたしと父とは一つなのである。
89
あなたたちの意志に反してあなたたちを害し得る力など何ひとつありはしない。
90
多くの魂がおのれ自身の無智の闇の中に生きている。
幽界の木立の中にわたしが入って行ったのもこの為だったのである。
心身の神癒
第十話
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あり難き御言葉に感謝します。
蒼氓