仏教で、「生・老・病・死」を不幸ととらえているのとは対照的にそうしたものを体験するところに地上生活の意義があり、いわば魂の肥やしとして前向きにとらえることが、死後の向上につながると説いているところである。
第6章を「生・老・病・死・苦ー地上人生の意義」という見出しにしたのは、これがシルバーバーチの教えの圧巻だからである。
そこには在来のすべての宗教に見られる「現世利益」的な気休めの説教はカケラもない。
「事実なのですから、そう述べるしかありません。もしも私が地上生活をらくに生きる方法があるかに説いたら、それは私が高級神霊界からあずかった使命に背いたことになります」とまで述べているのである。
崇高な存在との対話
シルバーバーチとは何者か 訳者 7p
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近藤千雄とモーリス・バアバネル