多くの地上人は寂しい心を抱えたまま生活しています。常に孤独感にとらわれています。寂しさは、「霊的エネルギーが切れると自動的に寂しくなるのです。これは「霊(魂)」の自然な反応であり、肉体の水分が不足すると喉が渇くのと同じことです。
霊界では必要なエネルギーはすぐ補充されるようになっているため、地上人のような長い間、寂しさや孤独感を持ち続けることはありません。寂しさや虚しさや孤独感は地上人ならではの苦しみであり、霊的成長のためのチャンスとなるありがたいもの、霊的成長にとって必要なものと言えます。
地上で生活するかぎり、霊的真理を知っているからといって、寂しさや孤独感が消え去ることはありません。それどころか、なおいっそう厳しい形で迫ってくるようになるのが普通です。
寂しさの克服
寂しさが襲ってきたときにはーー「心の持ち方や考え方神の摂理(霊的真理)からずれている。早く修正しなさい」という警告と考えるべきです。このとき霊的真理を武器として正しく用いて対処するなら、霊的成長が促されるようになります。しかし大半の人々は寂しさに負けて物質的快楽に走り、霊的成長の道を踏み外し、大きなカルマ(霊的負債)をつくり出してしまいます。
霊的人生を歩もうとする人間にとって、寂しさの克服は”生命線”とも言えるほどの重要な意味を持っています。霊的真理を知らないこの世の人々は、酒や娯楽やおしゃべりに興じたり、男女愛に逃げ道を求めたり、SEXやドラッグにのめり込んで寂しさを忘れようとします。何とかして寂しさを紛らわせようとします。しかし今述べたように、寂しさや虚しさは霊的エネルギーの欠如から発生している以上、そうした物質的・肉欲的手段では解消することはできません。霊的手段によって霊的エネルギーを取り入れないかぎり駄目なのです。
寂しさにとらわれそうになったときにはグッと踏みとどまり、霊的真理を集中して読んだり、祈りに専念することが必要です。こうした霊的努力を通して魂に霊的エネルギーが呼び込まれ、寂しさが拭い去られるようになるのです。
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第4章 霊的人生を歩む上でのさまざまな困難
スピリチュアリズム・ブックスより。
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