真理との邂逅 高級霊のメッセージ   

  「わたしは生命である」神の生命がわたしの中で生き給うが故にわたしは生きている。生命は神であり神は生命である。 心身の神癒 第6話6 *****あらゆることのうち最も重大なのは、神のみが生きてい給うのであり、その神が今の今御自身を顕現しつつあるのを認めることである。私の中に常に留まっておられるのは父であり、父が父御自身の業をしていらっしゃるのである。

霊主肉従の努力(霊優位のための自己コントロール)

 

「霊主肉従」と「肉主霊従」

 

私たちの心は、霊本来の意識(霊的意識)と、肉体に由来する本能的意識の二つから成り立っています。

地上においては、この霊的意識と本能的意識を”心の内容”として認識しています。

ところがこれら二つの意識の方向性は相反しているため、心の中で絶えず霊と肉とが葛藤するようになります。

 

地上という物質世界にいるかぎり、本能的意識(肉体的意識)が力を持ち、簡単に霊的意識を閉じ込めてしまいます。その結果、本能的意識が心の中心を占めるようになります、心全体が”利己性”を帯びるようになります。こうした心の状態を「肉主霊従」と言います。「霊主肉従」は、心が霊優位になつた状態のことです。地上人の心は、「霊主肉従」か「肉主霊従」のいずれかの状態にあります。また一日のうちでも、この二つの状態の間を揺れ動いてます。

 

地上人は、大きく「霊主肉従」をベースにしている人間と、「肉主霊従」をベースにしている人間と二つに分けることができます。肉体を持っているため、一日中すべての時間を完全な霊主肉従の状態で過ごせる人はいません。誰でも霊主肉従の清らかな時間と、本能的意識(物質的意識)に支配された時間をともに持っていますが、全体として見たとき「霊主肉従」の方が多い場合には「霊優位の人生を送っている」と言えます。

 

現在の地球上では、霊優位の人生を送っている人はごくわずかです。大半の人間が、物質的欲望にどっぷり浸っかった生き方をしています。日常のほとんどの時間が「肉主霊従」となっています。

 

霊主肉従は霊的成長のための第一条件

 

霊的成長をなすためには、心を「霊主肉従(霊優位)」の状態にすることが大前提となります。霊が肉体(物質)に抑え込まれ身動きできない状態では、とうてい霊的成長をなすことはできません。

 

「霊主肉従」の状態は、霊的エネルギーが取り入れられて霊的意識が大きくなったときに可能となります。心が「霊主肉従」になると、肉欲消え去り、エゴ的思いがなくなります。そして周りりの人々に対して愛の思いが自然に湧くようになります。また心の底から澄み切ったすがすがしさや心地よさを実感するようになります。深い祈りなどによって霊的エネルギーが多量に取り入れられると、心がすっきりして明るくなるのはそのためです。自分の心から利己性が消え去り、周りの人々に対する愛の思いが深くなり、自分自身の心の純粋さに驚くようになります。

 

それとは反対に「肉主霊従」の状態に陥ると、肉欲の思いが強くなり、重苦しさ・暗さ・寂しさ・孤独感が心を占めるようになります。そして周りの人々に対して批判的思いが湧くようになります。それは霊的エネルギーが枯渇しているために引き起こされる現象です。現代人の多くが「肉主霊従」の中で寂しさ・虚しさから逃れるために退廃的な娯楽に興じたり、酒やセックスやドラッグに溺れ(おぼ)れています。

 

 

宗教の修行の究極の目的は「霊主肉従」

 

宗教には、さまざまな戒律や修行方法があります。現代人の多は、こうした戒律や修行を時代遅れのもの・意味のないものとして片付けようとします。しかし霊的真理に照らしてみると、戒律や修行にはそれなりの意味があることが分かります。従来の宗教における戒律や修行は、「霊主肉従」の状態をつくりあげるための手段であったのです。

 

戒律や修行は、物欲・肉欲・にとらわれがちな地上人の心に足枷(あしかせ)をはめ、放縦にながされないようにするための霊的手段です。物欲まみれた日常意識を断ち切って、より次元の高い心境を持つためには戒律や修行が重要な働きをします。地上の宗教にはいろいろな種類の修行方法がありますが、それらの本来の目的は、地上人の心を霊主肉従の状態に導くことにあったのです。すべての修行法の目的は、霊主肉従をもたらす」という一点に集約されます。

 

 

  「霊主肉従」のための具体的な実践内容

 

 

霊主肉従のための努力とは、物欲・肉欲に流されないストイックな歩みを心がけることに他なりません。スピリチユアルリズムの”霊的人生”とは健全な禁欲的生活を送ることなのです。

だは、スピリチュアルリズムでは「霊主肉従」のために、具体的にどのような方法を勧めているのでしょうか。私たちは霊優位の状態を保つために、どのような努力をしたらよいのでしょうか。それを整理すると次のようになります。

 

 1、肉の放縦にストップをかけるための努力(本能の対しての足枷をはめる)

 

・物質(衣食住)を必要以上に求めたり執着しない。何とか生活できるレベルで良しとし満足する

 

 ・飽食・過度の飲酒を慎む

 

・ セックスの放縦に流されない

 

  2.霊体と肉体バランスをとるための努力

 

   適度な全身運動をする

 

  入浴・水浴などを上手に利用する

  

 3、霊的エネルギーを取り入れるための努力

 

   ・霊的真理をじっくり読む

 

   ・瞑想・祈りをする

   

   ・霊的心境の高い人と会って話をする

 

    ・心を高めるような良い音楽を聴く

 

以上が、霊主肉従のための具体的な実践内容です。ここでは1-2-3と霊優位のレベルが高くなっていきます。こっれらを実行するためには、強い決意と忍耐が必要とされます。それなくしては霊主肉従は成功しません。霊的成長の大前提となる「霊主肉従」は、絶え間ない厳しい内面の闘いから達成されるようになるのです。

 

 

 霊的真理の実践内容(霊的人生の実際)/続スピリチュアルリズム入門 

 

 

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 参考、

ダスカロスは7つめの約束を「内省」と呼んで、特にその重要性を強調した。一日の終わりに、自らの感情・思考・行動を顧みて、自分を裁くことも弁護することもなく、三者として客観的に観察する。 そして、不備・不足があれば、より良い感情・思考・行動をシュミレーションしてみる……。 これを習慣化することによって、「感情と想念をコントロールしてエゴイズムを減らし、兄弟姉妹であるすべての人々を愛する」ようになること、それこそ真理の探究者にとって最も大切な修養だと、ダスカロスは説いたのだ。ここに、彼が遺した教えの最大の特徴がある――。  

 

 

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