「その答えは簡単です。その人は一点非のうちどころの無い人生を送ってはいなかったということです。もし一点非のうちどころの無い生活をしていれば、ガンにはなりません。ガンになったということが、どこか摂理に反したことをしていたことの証明です
ここで出席者の間で議論が交わされた。それを聞いたシルバーバーチが言う。ーー
「摂理というのは表向きは単純に見えても、奥は実に複雑なのです。摂理のウラに摂理があり、そのまたウラにもまた摂理があるというふうに、幾重にも重なっているのです。全体を見ることができれば、一つのパターンがあることに気づかれるでしょけど。
あなた方には一つの側面しか見えません。
それで、どうして?なぜ?という疑問が生じるのです。
一部でもって全体を判断しようとするからです。
ガンは精神の持ち方と深く関わっている病気の一つです。個体としての不調和が原因です。
病理学的には寄生虫病的な増殖をする種類に属しますが、原因をたどっていくと意地汚さ・憎しみ・失意・虚栄心・その他精神と肉体を乱す何かがあり、その結果として悪性の細胞が手の施しようのない勢いで増殖していきます。
病気は食べ物や飲み物だけで片付く問題ではありません。
精神的な要素と霊的な要素も考慮しなければなりません。肉体に関わることだけで霊を判断することはできません。
シルバーバーチ最後の啓示
3章質問に答える
トニーオーツセン著 近藤千雄訳
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