金持ちと貧乏の試練
(814)
神はなぜ、ある者には富と力を、ある者には貧困を与えられましたか。
「それぞれの道で試練を受ける為。しかも、ご承知の通り、この試練を選んだのは霊自身である。その霊が負けてしまうことがよくあるのだが」
(815)
恐ろしいのはどちらなのですか、金持ちと貧乏と、二つの試練の中で。
「どちらも同じように危険なもの。貧困は神の摂理を恨みかこつ。金持ちは万事に分を超えてしまう」
金持ちには悪への試練がたっぷりあるとすれば、また善を為す手段もたっぷりあるのではないですか。
「それこそ、金持ちが為さぬところのもの。金持ちは利己的で、高慢で、貪欲になりがちだ。財が多ければその欲望もそれと共に深い。彼等は飽くことを知らぬ、自分自身に対してさえも」
霊の書(下)
23章平等の法 91p