地上界の次の生活の場は、地上の写しです。
もしそうでなかったら、何の予備知識もない幼稚な霊に耐えきれないショックを与えるでしょう。
ですから、霊界の導入はやさしい段階をへながら行われることになります。
霊界に来て、すぐの生活の場は地上と非常によく似おります。
自分が死んだことに気づかない人が大勢いるのはそのためです。
霊界は本質的には思念の世界、思念が実在である世界です。
思念の世界ですから、思念が活動と表現の全てに形態を与えます。
他界直後の世界は地球のすぐ近くにありものの考えがきわめて物質的な男女が集まっていますから、思念の表現もきわめて土臭く、考えることが全て物的感覚によって行われます。
そういう人たちは、"物”を離れて存在を考えることができません。
かつて一度も生命(いのち)というものが物的なものから離れた形で意識にのぼったことがないのです。
霊的な活動を心に浮かべることができないのです。
精神構造の中に霊的なものを受け入れる余地がないのです。
ですが幽界(物的感覚から脱しきれない世界)の生活にも段階があり意識の開発とともに徐々に、着実に土臭さが取れていきます。
そして生命というものが物的な相(すがた)を超えたものであることがわかりはじめます。
そして自覚が芽生えると次第にそこの環境に反応しなくなり、いよいよほんとうの霊の世界での生活が始まります。
こうして死と誕生(に相当するもの)が何度も繰り返されるのです。
シルバーバーチの霊訓(四)
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