(525)
人生の出来事に霊は影響を及ぼしますか。
「左様、まちがいなく、霊は諸君等に助言を与えるものである」
-私共の心に影響を及ぼす以外にも、何か影響を与えるのでしょうか。たとえば、何か事件に直接作用を及ぼすとか。
「それはある。しかし、自然の法を踏み出して、霊が作用するということはない」
(注解)
我々は霊の作用というと、とてつもない現象というふうに思いがちである。奇跡を起こして援助を与えるとか、魔法の杖を振るうとか、そう思いがちである。しかしそれは違う、霊の援助とは自然の法に従ってなされるのであって、それも我々が気付かぬようにかかわっている。たとえば、二人の人物がたまたま逢ったという具合に会わせたりする。つまり、霊がある者の心に、これこれの場所に行きたくなるようにささやくのである。霊は諸君等の注意を特定の場所に向けさせる。本人は自分では気付かずに、霊のささやきの通りに行動をとるなら、霊の思うつぼにはまったことになる。これならば本人の方は自分の気もちでそうしたのだと思い込んでおり、本人の自由意志は犯されていない。
霊の書(上)12章 地上での霊の介入
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