恐怖心こそ人類最大の敵です。
恐怖心は人の心を蝕みます。
恐怖心は理性を挫き、枯渇させ。マヒさせます。あらゆる苦難を克服させるはずの力を打ちひしぎ、寄せつけません。心を乱し、調和を破壊し、動揺と疑念を呼びおこします。
つとめて恐れの念を打ち消すことです。真理を知った者は常に冷静に、晴れやかに、平静に、自身に溢れ、決して取り乱すことがあってはなりません。
霊の力はすなわち神の力であり、宇宙を絶対的に支配しています。
ただ単に力が絶対というだけではありません。
絶対的叡智であり、絶対的な愛でもあります。
生命の全存在の背後に神の絶対的影響力が控えているのです。
はがねは火によってこそ鍛えられます。
魂が鍛えられ、内在する無限の神性に目覚めて悟りを開くのは、苦難の中においてこそです。
苦難の時こそあなたが真に生きている貴重な証です。夜明け前に暗黒があるように、魂が輝くには暗闇の体験がなくてはなりません。
そんな時、大切なのはあくまでも自分の責務を忠実に、そして最善を尽くし、自分を見守ってくれる神の力に全幅の信頼を置くことです。霊的知識を手にした者は挫折も失敗も神の計画の一部であることを悟らなくてはいけません。
陰と陽、作用と反作用は正反対であると同時に一体不離のもの、いわば硬貨の表と裏のようなものです表裏一体なのですから、片方は欲しいがもう一方は要らない、というわけにはいかないのです。
人間の進化のために、そうした表と裏の体験、つまり成功と挫折の双方を体験するように仕組まれた法則があるのです。
神性の開発を促すために仕組まれた複雑で入り組んだ法則の一部、いわばワンセット(一組)なのです。
そうした法則の全てに通暁することは人間には不可能です。どうしても知り得ないことは信仰によって補うほかはありません。盲目的な軽信ではなく、知識を土台とした信仰です。
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神社にある、しめ縄は何を意味しているのか。
禍福はあざなえる縄のごとし。
幸福も不幸も相対的なものだということです。
蒼氓。
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