たとえば、幼児などはどうなるのでしょう。判断力や知識、教養などが具わっていないと思うのですが・・・。
「この世に再生する前の判断力と、再生してからの肉体器官を通じての判断力には大きな差があります。もちろん再生してからの肉体器官の機能の限界のために大きな制限を受けます。しかし大半の人間は地上で辿るべき道程について再生まえからあらかじめ承知してます」
ー地上で辿るべきコースが分かっているとするとその結果得られる成果についてもわかっているということでしょうか。
「その通りです」
ーそうなると、前もって分かっているものをわざわざ体験しに再生することになりますが、そこにどんな意義があるのでしょうか。
地上に再生する目的は、地上生活から戻ってきて霊界で行うべく仕事があってそれを行うだけの霊的資格(実力)をつけることに有ります。前もって分かったからといって霊的進化にとって必要な体験を身につけたことにはなりません。
たとえば、世界中の書物を全部読むことができても、その読書によってえた知識は体験によって強化されなければ身についたとは言えますまい。
霊的成長と言うのは実際に物ごとを体験し、それにどう対処するかによって決まります。その辺に地上への再生の全目的があります」
シルバーバーチ霊訓(四)
*****************************************************************************************************
備考、 いつも、見てくれてありがとう。
知行合一(王陽明)、吉田松陰私塾「松下村塾」の掛け軸に掲げていた名言として有名です。
松蔭自身、「陽明学者」と自称していたそうです。
*****************************************************************************************************
体験によって強化されなければ、身についたとはいえません。
体験が重要ということです。
頭でっかちは、遺憾ということです。
行動を伴なわない知識は未完成である。
知識は体験によって強化される。
実践躬行(じっせんきゅうこう) 管理人
*****************************************************************************************************