奇跡の言葉
22
より大いなる神意識の中に入れば、
もはや事物の影のみに満ち足りることはなく、真実なるもの、実在なるものをこそ求めるようになる。
見えざるものこそが実体であり、見えるものは影である。
第2話
17
子供達は物事を本能的に知る。子供の知りたいと思う多くの無理からぬ疑問が、その子供達を導くべき筈の大人の無智のために、答えられないままに放置されている。これらの疑問は改めて尋ね直されることもなく、恐らく一生答えをえないままに終わってしまうであろう。
真理を求める魂こそが門戸を開くことができるのである。なぜなら。
『見よ、われ戸の外に立ちて戸を叩かん、戸開くる者何人なりとも、われ彼とともに入りて晩餐を偕にせん。
彼われとともに在』(黙示録3章20節)からである。
わたしと父とは一体であるーーこのことは生ける神の偉大にして強力なる真理である。
18
この真理を悟れば、常に実在しているところのものをあなたたちの生活に実現させることができる。
あなたたちの裡にあって、
又あなたたちを通じて働く創造力の大いなる力がある。-
-しかしあなたたちはそれに気付いていない。この力は元来外に顕現するものであり、しかもあなたたちを通じて顕現しなければならないのである。何故ならば、その為にこそあなたたちは特別に創造られているからである。
19
わたしがこれまで語ってきたことについて、よくよく思いを致して欲しい。そうすれば、人間の我の心では説明のしようもな言註不及の真理が悟れるのである。それを悟って始めてそれは完全に顕現するからである。『それは何か』ではなく、端的に『それはこの通りのものである』と明示する低のものである。
20
あなたたちはありとあらゆる愛と生命との中心より流れ出ずる大生命によって新しく創造することができる。かくして神の意志が天におけるがごとく地においても為される。しかもそれをあなたたちの中で今為しうるのである。
21
見えるものと見えないものとの間に或る壁があってわたしたちを引き離しているようと思われるが、それは事実ではない。自分の心の中以外には障壁などないのである。
互いをへだてる障壁は心の中にのみあるのである。
ではこの障壁、この隔てを、理解と愛とによっての除くがよい。
22
より大いなる神意識の中に入れば、もはや事物の影のみに満ち足りることはなく、
真実なるもの、実在なるものをこそ求めるようになる。
見えざるものこそが実体であり、見えるものは影である。
心身の神癒 : 主、再び語り給う M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳 霞ケ関書房, 1972
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参考サイト。