真理との邂逅 高級霊のメッセージ   

  「わたしは生命である」神の生命がわたしの中で生き給うが故にわたしは生きている。生命は神であり神は生命である。 心身の神癒 第6話6 *****あらゆることのうち最も重大なのは、神のみが生きてい給うのであり、その神が今の今御自身を顕現しつつあるのを認めることである。私の中に常に留まっておられるのは父であり、父が父御自身の業をしていらっしゃるのである。

また、霊界がこの世ともっとも違うところは表象の世界だということだと彼はいった。

 

 

そして、私が経験した不思議な体験も、表象の世界である霊界では、ごく平凡で当たり前のことに過ぎないのだといって、そのわけを説明してくれた。彼の説明は続く。

 

まず、私が最初に見た赤茶けた砂漠のような世界、それから遠くの岩山、幻想の中のような人物や動物は、いずれも私自信が知らぬ間にそれを見ることを希望したため眼に見えたものであり、それは現実に存在はしても見る意思があり、見る能力(彼は霊視力といった)が霊になければ眼に入らないこと。だから最初、私の眼に砂漠のような世界だけしか見えず、つぎに岩山などが見えてきたのは、私の霊視力が霊界に少しなれたために、少しではあるが発達したためだという。

 

また、私にこれらの光景が途中で一度見えなくなったのは、私がほかのことを考えたため、まだ未発達な霊視力がくもったせいで別に不思議はない。そして、最後に再びその光景が見えたのは、じつは彼が見えるようにしたのだといって、彼は謎めいた表情で私の顔をうかがった。そして、少しのあいだを置いてから、彼はそのわけを説明してくれた。

 

霊は相手の霊の頭の中にある考え、想念をあたかも自分のもののように感知する能力をもっている。彼は、これにより私が眼にしていた光景を自分の視野の中に写しとった。

 

そして、私の視界からこれらの光景が消えたあとで再び、彼はいま自分の視野の中に一度入れた光景を私の想念の中に投げ入れ、私がそれを見られるようにしたというのである。

 

そして、彼は霊界の太陽だけはつねに私の視野の中にあった理由も説明した。それは霊界の太陽だけはほかの事物と違う存在であり、表象の対象となるものではなく、すべての霊にとって同じように存在するものだからだというものであった。

 

いまの私には彼の説明はすべてよくわかる。だが、じつをいうと、この説明を聞いたときには、私はなかばわかるような気がする一方で、半分は理解できずに頭がくらくらする思いにかられるばかりであった。

 

 

              霊界からの手記

     エマニュエル・スウェデンボルグの

             今村光一抄訳・編

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