真理との邂逅 高級霊のメッセージ   

  「わたしは生命である」神の生命がわたしの中で生き給うが故にわたしは生きている。生命は神であり神は生命である。 心身の神癒 第6話6 *****あらゆることのうち最も重大なのは、神のみが生きてい給うのであり、その神が今の今御自身を顕現しつつあるのを認めることである。私の中に常に留まっておられるのは父であり、父が父御自身の業をしていらっしゃるのである。

前世の記憶を失うこと

前生の記憶を失うこと

地上に生まれてくると、なぜ過去を忘れるのですか。

 

「人は何事も知ることは出来ず、また知ることもないであろう。神は英知をもってこのように定め給うた。もし目を遮ってくれる幕がなければ、急に闇から光へ出てくる人のように、目が眩んでしまうだろう。過去を忘れ去ることによって、人はいっそう自己自身であり得るのだ」

 

生前の記憶がないのに、どうやって生前の行為の責任をもったり、過去を償ったりすることが出来ましょうか。また前生の経験をどうやって生かすことが出来ますか。人生の苦難も、それが前生の悪行の報いであることが分かってこそ、初めて効果があるものでしょう。しかし前世を忘れてしまえば、人生はこれが初めてだと自分に思われ、同じ行為を何度も繰り返すことになるでしょう。これをもって、一体なお、神の正義と言うことが出来ますか。

 

「再生毎に、霊はその知性も、善悪判断の能力も進歩していく。もし霊が前生を何もかも記憶していたら、どこに彼の自由があろうか。魂が死後霊界に帰って来ると、その眼前に、過去の一切がパノラマのように見えてくる。彼はそこに自分の犯した過失を、苦しみの原因を見る。また、こうすれば過ちを犯さずに済んだであろう事情も分かってくる。こうして彼は自分が今置かれている境涯の正当さを噛み締める。すると、もう一度人生をやり直したい、今度こそ過去の失敗を償いたいと思う。過去には失敗したが、それと同じ試練をもう一度試みたい、あるいは又、進歩に役立つような試練を受けてみたいと希望する。そこで先輩の霊達に、来るべき自分の事業に援助してくれるよう頼む。彼は知っている。次の人生で自分の指導役に任命される霊は、彼が前生で犯した失敗について、何らかの直感を与えてくれることによって、失敗を償うように一生懸命努力してくれるということを。この直感とは、悪い考え罪ある欲求として、しばしば本人の心に起こるが、本人は本能的にこれを拒絶する、本人はこの拒絶を両親から受けた本性によるものとするが、本当は本人の良心の囁きによるのである。この囁きこそ、過去の追憶の囁き、過去の失敗をもう一度繰り返さないようにとの警告である。新しい人生で、不屈の意志でこの試練に耐え、誘惑に抗して失敗を犯さない者は、霊性進化を遂げ、再び霊界に戻って来た時、一段と高い境涯に入るのである」

 

〔注解〕もし我々が地上生活中に、前生について、自分が行った善悪いずれの行為についても、正確な記憶をもたなくても、我々は過去についての直感をもつ。それは本能的な囁きで、過去の過ちを再び繰り返すまいとする心の欲求とも言うべき意識であって、それが我々にそれを避けるようにと警告してくれるのである。

 

                           霊の書 地上への再生より

           前世の記憶を失うこと

 

 

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