67
最(い)と高きものも最(い)賤しきものも共に唯ひとつの聖霊の表現であることをしるがよい。そうすれば最と賤しき者も最と大いなる者となり、最と大いなる者も謙遜(へりくだる)るようになるであろう。
68
これ(この心境)がわたしの平安である。これがわたしの愛である。これがあらゆる魂の中に宿る神我の力である。あなたたちも又その通りに成るがよい。
69
一粒の種子が暗い土の中に蒔かれると、その裡なる力の故に成長し、自らに似せて再生し、かくて百倍にも増殖する。
70
あなたたち一同も又その通りである。神我という種子が世の闇の中に蒔かれる。この種子は世の光である。闇は光りに勝てなかった。
71
土の闇はその胸の中に植えられた種子には勝てなかった。世の闇もまたあなたたちの中に植えられる神我という種子には勝てないのである。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳 霞ケ関書房, 1972