41
古き絆は破れ、古き死せる教条は崩れ行く。樹の枝にも似て、それは樹液すなわち生命なくしては生きていることはできない。
42
全人類がより高き思想の界層に挙げられつつある。わたしはあなたたちの中に在って、もれまでもろもろ無益な言葉や独断の造りな成せる虚空を満たす。故にあなたたちはもはや虚妄にしがみつくことはない。
43
もはや遥かなる神なるものを説く者達に聴くことをやめよ、吾が裡なるみ霊耳を傾けよ、よこにこそ真理は宿る。
44
もしあなたたちが他人の信じていることによって縛られているならば、すでにその繋縛は否定のしようもない。わたしは繋縛を解くため、あなたたちを自由にするために来たのである。わたしは唯一無二の生ける神という真理、あなたたちの中にいます生ける神という真理、を与えることによってあなたたちを自由にする。
神生き給うが故にわたしは生きている。神はおんみずからの中に生命を宿し給うが故に子の中にも生命を宿すことを許し給う。
45
自分が神との一体であることの知識、それを意識し自覚することが、あなたたちの全面的救いである。これが自由への開かれた扉である。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972
繋縛(けいばく)の用語解説 - 仏教用語。心が煩悩や妄想あるいは外界の事物のために束縛されて自由を失った状態をいう。解脱の対語。