51
神、「唯一無二」の存続する実在、の中において一切は生起するのでなければならない。なぜなら、神はその本性において無限なる故に神の他には何もないからである。
52
故に生命は神であり、神は生命であることを知り、この生ける生命こそ自分自身であることを自覚するようになるならば神の分霊のこともまた解るようになる。
53
おお、巨大(おお)いなる、奇しき父よ、貴神の中に生存すること、われわれすべての中に在るのは貴神のみであることを知るのは、何という歓喜であり愉楽でありましょうか。
54
貴神は貴神に属するすべての人々をわたしに与え給いました。彼らがわたしを知るようになった時わたしは彼らを貴神に奉還致します。しかしわたしは依然として彼らの中にいます。わたしを通して語り給う貴神は彼らを通しても語り給うからであり、貴神の他に生存する者はないからであります。このことを知ってのわたしの胸(ハート)の中の歓喜は何という妙なるものでありましょう。
55
こうして内なるものと外なるものとの創造、天と地とに譬られている能動と受動の原理、は唯一無二の神の中にある。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972