56
わたしのこれらの言葉はあなたたちを悟りの状態にまで高める、従ってあなたたちの人生における体験すべてがこの悟りによって高められるのである。
57
この鍵をわたしはあなたたちの手中に委る。文字ではなく、み霊をこそ求めよ。そして焦らずに待っておればわたしがあなたたちの中に真理を展開しよう。
58
神我はあらゆる物事における征服者である、神我はあなたたちの中で個別化した神のみ霊だからである。言葉の背後にあるみ霊を求めよ、そうすればそれがあなたたちの生命・生活・生涯の中に顕現するであろう。
59
あなたたちが聖書その他何であれ天啓を受けた書、特にあなたたちの瞑想に資するためにわたしがあたえてきたこれまでの法語(複数)を読む時、言葉の背後にみ霊を求めるがよい。求めなければならないのは文字や言葉ではなく、眼光紙背に徹することである。そうすればわたしはあなたたちに霊感(インスピレーション)を与え、文字や言葉の真理をあなたたちの中に現す。
60
この方法によってそれはあなたたちの自家薬籠中のものとなるであろう。しかもこの方法によってのみ真理はあなたたちの中で啓示されうるのである。それは中から来るべきであって外からではない。これらの言葉はあなたたちの意識を、一切が知解されるあの(高級)霊界へ高めるであろう。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972
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参考、
眼光紙背とは、「眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす)」という慣用句の略語です。 眼光は、物事の真意を見通す観察力を意味し、紙背は、文章として示されていない文章の裏に隠されている意味を意味します。
紙背は深すぎて底が知れない。
蒼氓。
自家薬籠中の物とは、いつでも自分の思う通りに利用できる人や物のたとえ。また、自在に使いこなせるくらいに身に付いた知識や技術のたとえ。
まだまだ、涵養的成長です。ナチュラルに。
蒼氓。