91
久遠なる方が在ます。久遠なる方はその子と共に、地を統べ、世を矯正し、もろもろの国民を正確に治めるために来たり給う。それが約束である。この約束は現に果されつつある。今や道が準備えられつつあるのである。
92
人の裡なるみ霊は自由を要求する。もはやそれを踏みにじることはできない、天国すなわち内界という天国、より高き意識という天国が近づいているからある。天にいます神の御意志は地にも行われるからである。
93
あなたたちの中にあるものは地上天国への序曲にすぎない。内界の王国は外界の王国となり、すべての争いはなくなるであろう。
94
世は、赤児のようにくら闇の中で泣いている、訴える言葉も知らずに。しかしその泣き声に久遠なる父は答え給うた。世は言葉を持たない、肉の感官は死に、生ける神の真理が宣明される。
95
幼児が夜の暗に泣くが如くに、世は訴える言葉も持たずその無知蒙昧の中で泣き叫んでいる。しかし母は赤児の泣き声を聞き、急ぎ赴いてこれを助ける。そのようにも父は音、すなわち地上の子等の泣き叫びを、聞き給うたのである。
96
わたしはあなたたちの苦悩に対して盲目ではない。わたしはあなたたちの苦悩を知り、理解している。わたしもそれを嘗めて来たのである。あなたたちは(神と人、人と人、性者と死者との)分離や仕切りがあるものと信じ込んでいるために無智の中に生まれたのである。
97
今こそ自分の力で考えることである、そうすれば解脱の方法もおのずと悟れるであろう。全くの偽りであって真実ではないものを認知することによって、真実なるものを知るであろう。
98
わたしはあなたたちに生命を、それも更に豊かなる生命を享受させるために来たのである。
99
わたしはあなたたちの要望に応じて神を啓示した。父はあなたたちの要求に応じて喜んであなたたちを援助し給う。
100
あなたたちも真理の中で安らげるようにと、わたしは父、隠れたる泉、豊かにして溢れる不尽の生命を、あなたたちに十分に啓示してきたではないか。それならわたしの足跡に従うがよい、わたしは道を知っているからである。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972