61
神我は父なる神、すべてを支配し給うみ霊、生ける大生命のみ子であり、すべての魂の中に宿っている。聖霊とは、「吾れは生命なり」と悟了したキリスト意識の完全なる顕れである。何ものもあなたたちを襲うことはできない、なぜならばわたしは裡なる征服者であるからである。あなたたちが自分自身の情念と精神との中でこの真理を感じ得るならばあなたたちもまた征服者であり、従って無碍自在でありことを知るであろう。
かくて感官という悪魔は征服される。『サタンよ、わが後ろに去れ』。
62
では神我を通して神を拝するがよい。その他に道はない、未だかってあったためしもない、形ばかりを除いては。わたしはかつて生き、十字架につけられた者である。
しかし見よ、わたしは尚も永遠に生きている。
63
わたしは道であり、生命である。何人もわたしによるのでなければ父のみ許には参れぬ。
キリストとは必上無限の生命意識が世に顕現れたもののことである。
64
神我は真理であり、生命であり、すべてを神に結び合せる愛である。
愛によってのみあなたたちは神と偕にあることができるのである。
それは神が愛でからである。
65
わたしは愛によって父なる神と一体である。
汝魂を尽くし、情念(ハート)を尽くし、心を尽くし、力を尽くして汝の神なる主を愛すべし。
汝の隣人を己自身のごとくに愛すべし。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972