第1話
5
愛について理論を立てるのは、愛の一側面にしかすぎない知的面を論(あげつらう)うにすぎない。愛とは何かと理論を捏ねることは愛の力を失わせることである。あなたたちは愛なる無限生命によって創造られた者なのである。
愛をこのように理解し、把握して始めて愛はその真性を現わすのである。
6
地上における偉大ななる魂たちは、処は異り行き方は違っても、すべてこの愛を現しているのである。
7
種々様々な意見が外部から来るーーしかし自分自身以外から出てくる意見によって真理を把握することはできないのである。故に真理に関してはどのような決論をも下してはならない。真理は測ることのできないものであり、久遠なるものだからである。
わたし自身は常に存在し、久遠なるわが神性をそのままに現わしている。
8
あなたたちはこのことを受け容れなければならない、しかし、それが何であるとか、何でないとか決め込んでしまってはならない。
9
銘記するがよい、この(神性という)強大なる力があなたたちの中で展開しようと待機している。あなたたちはその力が造り成した器であり、あなたたちの魂はその力が流れるための器なのである。このことを自覚することが神人となる秘密である。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972
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参考、
あげつらう【論う】 物事のよしあしについて論じ合う。また、欠点・短所などをことさらに言い立てる。 「過去の失敗を-・う」 「細かいことを一々-・うのは控える」