第1話
94
すべては『聖なるもの』に従う。このことを知れば知るほど、あなたたちは神に肖るものとなる。すべては同一の力に従う、なぜなら、無限の生きる力の他に力といってはないからである。故に遍満する神こそが実在である。
95
愛は全宇宙に存在する唯一の力である。もの皆がそれに感応する。
花々や動物、人間、天使たちすべてが愛の賛嘆に感応する。
96
愛は神なるが故に、愛はあらゆるもののうちでも最大の力でなければならぬ。愛は全てを調和ならしめる。愛が大自然の中にある何ものかより背離することはない、なぜならそれはすべての真実なる現象の背後にある動因であり、他のあらゆる状態がなくなっても愛のみは存続するから。
97
苦悩に陥った時父なる神に見捨てられたと思ってはならない。神はあなたを一層完全と成らしめ給いつつあるのであり、神御自身の創造力を現しうるより完全なる器となし給いつつあるのである。
98
無智それ自身には何ら独自の原理はない、丁度誤謬に何らの原理がないように。数学には原理があるが、誤謬には何らの原理もない、なぜなら誤謬には訂正されれば消え去ってしまうからである。従って無智と誤謬には何ら独自の力のないことがわかる。
99
預言者(ソロモン)は箴言「旧約聖書24章13節」にこう書いてある、『わが子よ、この蜜を喰せよ、そは良きものなり。又この蜂の巣滴瀝りを喰せよ、そは汝の口に甘し。智慧もこれを入手せんか汝の魂にかくのごとくあるべし。これを得ば必ず報いありて汝の望み断たる、ことなけん。』
101
あなたたちが世に在って占める地位は何ら重要ではない。あなたたちにとって最も重大なことは、神おんみずからの真の現れである神の愛を受けかつ与える能力である。
103
遇象や肖像は心の中にある象微にすぎない。そんなものより得るところは殆ど無い。
われわれは神の愛をしり且つ現わさなければならないのである。
キリストは神のみ霊であり、愛によって天と地とにおける一切の力を与えられているのである。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972
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「賛嘆」の意味は非常に感心してほめること。
滴瀝とは( 名 ) スル 水などがしたたること。また、そのしずく。したたり。