第1話
45
霊は一切の力であり、一切を支配する。しかしただ外から窺いみるだけであれば、目の前に繰り拡げられた饗宴に些かかなりとも与るか可能性はない。しかしまた、進んでその中に入れば、今の今宴に与るのである。実に『今』の他に時はない。
46
このことを了解した時、あなたたちの熱き魂ーこの魂は(いずれは消滅する)あなたたち(身体)に与えられた時間内に極めて多くのことを成就してしまわめければならぬことを感じているーは愛と奉仕とが悦楽であり、心安らぐものであることを知るようになる。
47
以上の(わたしの)話しは始めのうちはあなたたちにとっては奇妙にも思われるであろうがそれはあなたたちがまだよく理解していないからである。主の中に安らぐことは常に主とともにあることである。主は全能者の究竟の表現なるが故に、その事が解れば恐れはなく、疑いもなく人生はただ愉悦となるのである。
心身の神癒 : 主、再び語り給う
M.マグドナルド・ベイン著 ; 仲里誠吉訳
霞ケ関書房, 1972
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究竟 くきょう uttara 仏教用語。「より高い」の意から,究極を意味する。また,「事物を徹底的にきわめる」の意にも用いられる。また「絶対」の意。
ゆ えつ 【愉悦】 ( 名 ) 心から愉快に思って喜ぶこと。