神と人とが一体であることを本当に学びとることの何と遅いことか。
あなたたちは自分を制約しているものを捨て去ることを恐れている。
まるで子供のようにあなたたちは自分の玩具、自分の壁、仕切、教会、礼拝堂〔キリスト教〕、会堂〔ユダヤ教〕、寺院〔回教〕にしがみついている。
ああ、あなたたち一同をわたしの翼のもとに引き寄せて、すべてのものの中にある共通の一なる生命を見せてあげることが出来たらと、どんなにわたしは思うことか。
あなたたちは、神が一切の生命であり、この生命は目に見える、或いは目には見えないが、完全なる愛であることを学び知るのになぜこんなに長くかかるのだろうかとよくいぶかったりするが、それは、真理を内からではなく外からつかもうとするからである。
なくなりはしまいかと恐れているものに、何とまあ誰も彼も同じように執着していることか。おのが生命を得んとする者はこれを失い、おのが生命を棄(す)てる者はこれを得る。
わたしは神我(キリスト)より語る、わたしは常にそうしてきた。わたしの言葉が外側にのみ住む人々にとって奇異に思われたのはそのためである。
幾百万もの人々が今なお束縛の中にある。
わたしの扉はすべての人々が自由に出入りしてわたしと食事を共にするように常にすべての人々に開かれている。 』
心身の神癒―主再び語り給う
第2話 45-48 (絶版)