(926)文明は新しい必要を生み出すことによって、新たな苦悩の源になりませんか。
「地上の不幸は、諸君が自分の手で創り出した人為的な欠乏によるものである。自らの欲望を抑制し、自分より富む者を羨望の目を持たずに見ることの出来る者は、地上の数多の失望を味わわずに済む者である。
最大の富者とは、最も欲しがらない者である」
「諸君等は、恵まれた富者達の楽しみを見ては、これを羨む。しかし、彼等の多くを待ち受けているものを、諸君は知っているか。
もし、
彼等がその富を自分の為だけに使い、利己的であるなら、恐るべき逆転が彼等の前途にある。
彼等を羨むことをするな、彼等は哀れむべき者達である。神は時折、悪人に繁栄を許し給う、しかしその栄えは羨むべきものではない。何となれば、やがてその者は涙と歯軋りで、それを償う者となろう。
もし正直者が不幸に苦しむことがあったら、それは試練である。
その者が勇敢にそれを耐えれば、豊かな収穫を刈り取る者となろう。
イエスの言葉を思い出されよ、
[苦しむ者は幸いである、その人は慰めを受けるであろうう]」
霊の書(下)
27章 地上の喜びと悲しみ