真理との邂逅 高級霊のメッセージ    無限なる愛と無限なる叡智をあなたへ

永遠の愛の奇跡の言葉をあなたへ。親愛なる友よ、静穏の中、心奥の心の声で【霊読】御読みください。わたしが今あなたたちにしているこの話はあなたたちの心をあらゆる生命の本源に一層近づけつつあるのである。 十二話70   人は幾度も幾度も人によって傷つけられ、自分自身の愚行によって十字架につけられて始めて彼は、神の分霊を通してすべてのものが「大いなる一体」であることに開眼する。十四 話 34  

そもそものきっかけ

そもそものきっかけ

 

二十年あまりにわたる私の意識的な体外遊離体験について語る前に、一体こうした奇妙な体験がどういうきっかけで始まり、そして全開するにいたったかを述べておく必要があろう。

その背景の説明はこの種の超能力を信じる者はもとより、懐疑的な態度をもっている人にとっても興味があろうし、大勢の人にとって参考になるものと考えるのである。

と言うのも、実は体外遊離体験は想像されている程珍しいものではないのであるが、予備知識なしに体験した人はびっくりし、さらには、愚かにも自分が精神的におかしくなったのではないかという恐怖心を抱くケースがしばしばあるのである。  

多分私の場合は好条件が揃っていて、言わば、気がついたらその能力が開発されていたと言える。

従ってこれについて合理的な解説は何一つ出来ない。

1934年に妻が他界するまで私は大半の人間と同じように『死後の生活』或は『霊』については全く無知だった。幸せな結婚生活を送っていただけに妻の死は大きな打撃だった。

妻は二人の子供と店を残していった。が、店は何とか私一人で切り盛り出来たし、子供の方もその後私のおばが来てくれたので、十分な世話をしてやることが出来た。  

妻の死後も近くの図書館から幅広い分野の本を借りて思索の糧としていた。私の好きな著者の一人にオリバー・ロッジがいた。

科学者であり、当時の国学術協会の会長でもあり、私は電気及び電磁波の実験に興味を持っていた。ところがある日のこと、図書館で同じロッジの著書で『なぜ私は死後の個性存続を信じるか』という題の本を見つけたのである。  

私は驚いた。科学的実験法に徹し、一つの事柄について各種の実験をし、その結果が全て一致しない限り満足しないロッジ博士がこんな分野のことについても本を書いていることに驚いたのである。

私は博士がいかにして『霊魂不滅』をテストしているかに興味を抱いて読んだ。その結果分かったことは、この問題についても科学者ロッジは永年にわたって証拠を募集しており、同時に普通では考えつかないような入念な実験を重ねていたということだった。その実験結果はロッジにとって決定的なものだったし、霊魂不滅は証明されたと信じたのだった。  

その決定的証拠は他界した人間の姿を見たり、霊界と地上との連絡を取り次ぎ出来る『霊媒』と呼ばれる人間を通じて得られていた。

私はこの分野についてさらに多くの本を読む決意をした。そして分かったことは、霊魂不滅を扱った文献は実に莫大な量にのぼるということだった。  

同時に私は、霊魂の存在を否定し死後の存続や死者との通信をまやかしとする人達の本も読んでみた。しかし、そうした否定派の著者は肯定派の著者程その研究に用意周到さがなく、大抵は他人のしていることについて単なる個人としての意見や批判を述べているに過ぎないことが分かった。そこで私は、私独自の研究をして、出来ることなら自分の手でそのどちらが正しいかの決着をつけたいと考えたのである。  

そこでまず出向いたのがS・A・G・Bだった。(Spiritualist Association of Great Britain スピリチュアリストすなわち死後の個性存続を信じる人達の為の総合的施設で、現在も存在し二十名程の霊媒が常駐して相談にのっている)  紹介された霊媒はヘレン・スピアーズという女性霊媒で、霊視能力者だった。

女史に案内された部屋は小さいが日当りのいい部屋で、肘掛け椅子が二つ置いてあった。二人が腰掛けると、まず女史の方から私に、これまでにもこうした体験があるかどうかの質問があった。私が今回が始めてであることを告げると女史は怪訝な顔をしながら、「じゃ、いきなり大きい成果は期待なさらない方がいいでしょうね」と言った。  それまでに私が読んだ本の中に、霊媒というのはいかにも他界した身内の霊が語っているかに見せかける為、出席者から上手いこと情報を『聞き出す』コツを心得ているから用心するように書いたものが何冊かあった。そこで私は、自分だけは絶対にその手に引っ掛からないように、それらしい質問には牡蠣のように口を閉ざして答えまいと決心していた。一つの予防策として、その場で二人の口から出たものは全てノートに書き留めることにした。  間もなくスピアーズ婦人が、一人の女性の姿が見えます。あなたの奥さんです、と言ってその容姿を述べ始めた。叙述は正確だった。が、私は黙っていた。夫人はなおも叙述を続け、身体の特徴、表情、それに私の日常生活と妻の死後三ヶ月間の出来事を述べた。(奥さんがテレパシーで伝達したものを婦人が受け取って述べている)  私は黙々と書き留め、時折確認の為の質問をしたが、それも間髪を入れず正確な返事が返ってきた。妻は自分の死後の二人の子供の様子を述べ、私しか知らないはずのその後の家庭内の出来事や部屋の模様変えについても語った。後に残した親戚と、霊界で再会した親戚の話もした。  

私にとってそれが妻であることを疑う余地はなかった。妻は自分の存続を示す為に私が要求する証拠を全て用意してくれていた。私は与えられた一時間をフルに使って書き留めた。霊媒はその仲立ちをすることで満足している様子で、私のノートが余白が無くなった後もなお叙述を続けた。そのうち時間切れを告げるノックがした。  

その交霊会は私にとって極めて満足のいくものであり、多くの思索の糧を与えてくれた。そして、いよいよ二人揃って部屋を出る時、スピアーズ夫人が私にこう言ったのである。  

「あなたもご自分で試してみられてはいかがですか。私の姿をご覧になるのと同じくらい鮮明に奥さんの姿が見えると思いますよ」

 

                                                          私の霊界紀行

               F.C. スカルソープ著  近藤千雄訳

 

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 参考、

 

オリバー・ロッジ 、 

 

  サー・オリバー・ロッジ(Sir Oliver Joseph Lodge、1851年6月12日 - 1940年8月22日)は、イギリスの物理学者、著述家。初期の無線電信の検波器に用いられたコヒーラの発明者である。

また、点火プラグの発明者である。1898年のランフォード・メダルの受賞者である。エーテルの研究でも知られる。

また心霊現象研究協会のメンバーで、心霊現象を肯定する立場での活動、著述もおこなった。 ミッドランズ西部の現在のストーク・オン・トレント市内の生まれ。ロンドン大学で科学を学び、1881年リヴァプール大学で教えるようになる。

1900年にリヴァプールを離れてバーミンガム大学に移り、1919年の引退までそこに留まった。

英国の生んだ世界的物理学者であると同時に、その物理学的概念を心霊現象の解釈に適用した最初の心霊学者。 すなわちロッジは目に見えない世界こそ実在で、それはこの地球をはじめとする全大宇宙の内奥に存在し、物質というのはその生命が意識ある個体としての存在を表現するためにエーテルが凝結したものに過ぎないと主張した。 

その著書は大小あわせて20冊を超えるが、いずれも現実界は虚の世界で霊界こそ実在界であるという、仏教の色即是空の哲学に貫かれている。  

彼は霊の世界について50年以上も研究し、その結果ますます宇宙を支配する超越的知性すなわち神への畏敬の念を深めたと述べている。科学的探究がかえって宗教心を深める結果となったのである。もちろんここでいう宗教心は特定の宗教に係わるものとは違う。 早世した自身の息子レイモンドと交霊しえたと信じ『レイモンド』を著し、日本でも大正時代に野尻抱影らが翻訳し、川端康成などに影響を与えた。 ある心霊現象に係わる詐欺容疑の訴訟問題で証人として法廷に立ったことがある。

その時、ロッジの前に証言した人たちが口にした"霊の世界"というのは一種の幻覚ですねと尋問されて、ロッジは首を横に振って 「この世こそ幻影の世界なのです。 実在の世界は目に見えないところにのみ存在します。」と返答した。     1929年の著書「まぼろしの壁」の中でこう述べている。 「われわれはよく、肉体の死後も生き続けられるだろうかという疑問を抱く。 が一体その死後というのはどういう意味であろうか。 もちろんこの肉体と結びついている50~70年の人生のあとのひとに違いないのであるが、私に言わせれば、こうした疑問は実に本末を転倒した思考から出る疑問にすぎない。 というのは、こうして物質をまとってこの地上に生きていること自体が驚異なのである、これは実に特殊な現象というべきである。 私はよく、死は冒険であるが楽しく待ち望むべき冒険である、と言ってきた。  確かにそうに違いないのだか、実は真に冒険というべきはこの地上生活そのものなのである。 地上生活というのは実に奇妙で珍しい現象である。 こうして肉体に宿って無事地上に出て来たこと自体が奇蹟なのだ。 失敗する霊がいくらでもいるのである。」

 

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