「私は荒野で呼ばわる声です(*1)。神の使徒以外の何者でもありません。私が誰であるかということがいったい一体何の意味があるのでしょう。私がどの程度の霊であるかは私のやっていることで判断していただきたい。
私の言葉、私の誠意が、私の判断が、ようするにあなた方人間界における私の仕事が暗闇に迷える人々の心の灯となり慰めとなったら、それだけで私はしあわせなのです」
(*1マタイ3・3。世に容れられない警世家、革命家、などのことーー訳者)
これはある日の交霊会のメンバーの一人がシルバーバーチの地上での身元にについて尋ねたときの答えである。
シルバーバーチがインデアンデではないこと、本来の高遠と地上の世界の橋わたしとして一人のインディアンの幽体を使用しているところの高級霊団の最高指揮者であるということまではわれわれにも知れている。が、これまで好奇心から幾度地上時代の実名を尋ねてもまだ一度も明かしてくれていない。
ラベルよりも仕事の成果の方を重んじるのである。自分個人に対する賞賛を極度に嫌い、次のように述べる。
「私は一介の神の僕に過ぎません。今まさに黎明を迎えんとしている新しい一役を担う者として、これまで忘れ去られてきた霊的法則を蘇らせるために私を地上に遣わした一団の通訳にすぎません。」
私のことをいつもマウスピース(代弁者)としてお考えください。地上に根付こうとしている霊力、刻一刻と力を増しつつある霊の声を代弁しているに過ぎません。
私の背後には延々と幾重にも連なる霊団が控え、完全な意思の統一のもとに、一丸となって協調体制で臨んでおります。
私がこの霊媒(バーバネル)を使用するごとくに彼らも私を使用し、永い間埋もれてきた霊的真理--それがいままさに掘りおこされ無数の男女の生活の中で、本来の場を得つつあるところですがーーそれを地上の全土に広げんとしているのです」
シルバーバーチ霊訓(5)
*******************************************************************
魂に響く言葉です
私の言葉、私の誠意が、私の判断が、ようするにあなた方人間界における私の仕事が暗闇に迷える人々の心の灯となり慰めとなったら、それだけで私はしあわせなのです。
*****************************************************************************************************
昨日は行き、明日はまだ来ず、
有難きかな、今日のただ今
黒住宗忠
一時的に権力を握ったところで、
そんなものは霊的実在の前では物の数ではありません。
「スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ」p169