訳者解説、近藤千雄 シルバーバーチは言うーーー
「すべてが混ざり合った状態にあるのです。無線電信の波動が宇宙に充満しているのと同じ状態です。いろいろな波動があり、いろいろなバイブレイションがあります。がそれらが同時に同じ場に共存できるのです。境界というものはありません。波動が異なるだけです。反応する意識の側面が違うのです」このことから考えると、地上生活というのは、脳髄という物質を通して活動する精神をコントロールしている、ある一定レベルの意識での生活の場ということになる。つまり五感でキャッチしたものが、脳と生命の糸(魂の緒)を通して精神ないしは魂へと伝えられて、それぞれの反応を生じる、ということである。このことはさらに、人のために役立つ心掛けと中庸の生活こそが意識レベルを高め、精神の活動の場を広げることになる、という考えを生む。結局“死”というのは、肉体から離れた魂がその意識レベルに相当したバイブレイションのオールターナティブへ移動するだけのこと、ということになる。死後の環境に違和感を感じないというのは当然のことなのである。その後の進化についてもシルバーバーチは簡潔にこう述べるーーー「魂が成長すれば、波動のより高い状態に適応できるようになり、自動的により高い階層で生活することになります」その階層の持つ電磁波の作用でそうなるのであろう。となると当然、乱れた生活をしている人間は、その乱れた波動に似合った世へと引きつけられていくことになる。かくして、聖書の言葉どおり「麦ともにがらが選り分けられ」「多くの住処」が生じるわけである。
「サイキック・ニューズ」1993年4月24日号より
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備考、人のために役立つ心掛けと中庸の生活こそが意識レベルを高め、精神の活動の場を広げることになる、という考えを生む。 皆さん実践しましょう。
蒼氓。