死後の魂
(149) 死ぬと魂はどうなりますか。
「魂は再び霊となる。即ち、しばらく留守にしていた霊の世界へ帰るのである」
ーー魂はこの地上生活から何ももって行かないのですか。
「地上生活の記憶、及びよい世界へ入りたい欲求、その外はない。その記憶というのは、どんな地上生活を送ったか、それに応じての喜びと苦しみ。魂の浄化が進んでいる者ほど、地上に残したものに対する執着は少ない。」
(152)
死後の魂に個性があるという、なにか証拠がありますか。
「霊界通信そのものが、その証拠ではないか。盲人でなければ見える筈、耳が悪くなければ聞こえる筈。諸君が耳にする霊界通信の声こそ、諸君とは別のある者が存在する、その証拠ではなかろうか」
(153)
永遠の生命とは、どのように理解したらよろしいか。
「無限につづく霊の生活、これである。肉体生命とは一時的ではないもの。肉体を去ると魂は、永遠の生命に再び入る」
ーーこの永遠の生命という言葉は、浄化霊の生活と解した方が、もっと正確ではありませんか。
彼等は完全な段階に到達し、もはや苦しみの試練をうける必要を脱した霊だからです。
「彼等の生は、むしろ永遠の至福の生活と言った方がよい。だがこれは言葉の問題だ。好きなように言ってよろしい。もし諸君等の言葉の統一ができるならば」
霊の書上 アラン・カーデック編 桑原啓善訳
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スピリチュアリズム五大基本書の一つとされる書籍で、降霊術者の最初で、そして最も重要な指導書とされる。